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ZERONOMIXインタビュー 長谷川光志×ゼロノミクマ

アースデー東京2018で、ZERONOMIXリーダーのゼロノミクマと、ヴォーカルの長谷川光志のトークショーが行われました。ゼロノミクマは、フリップを掲げながらの参加。ほんわかとした雰囲気の中で、ピリッとした内容でエネルギーのこと、社会のこと、そして音楽のことまで様々な内容でお届けします。

司会:今日は「おうちや会社の電気を、自然エネルギーで電気を供給する電力会社に変えよう!」というパワーシフトに関することを中心に、お二人の音楽活動等についても聞いていきたいと思います。まず自己紹介をお願いします。

長谷川:ZERONOMIX(ゼロノミックス)のボーカルでシンガーソングライターの長谷川光志(はせがわひろし)と申します。よろしくお願いします。そしてこちらがゼロノミクマくんです。このゼロノミクマくんは脱原発そして自然エネルギーを応援するために日々、日本そして世界を駆け回るとっても心優しいクマくんです。

司会:ゼロノミクマくんは喋ることができないのでこちらのスケッチブックを使って何かコメントがあるときは伝えてくれます。

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長谷川:ゼロノミクマくんは人間の言葉わかるんだよね。

司会:ゼロノミクマくんは、すごい理解力高いですよね。ではまず、パワーシフトの話から伺っていきます。長谷川さんは最近電力会社を東京電力から自然エネルギーをメインに発電している会社に変えたそうですが、どこに変えたんですか?

長谷川:僕は神奈川県に住んでいるんですが、地域系の電力会社である湘南電力にしました。

司会:湘南電力を選んだ理由はなんですか?

長谷:僕はとにかく東京電力から他の会社に変えたいと思って、自分の住んでいる地域で選べる会社をまず調べました。いくつかの電力会社があったんですが、具体的にその会社がやっているサービスとか目指している内容とかを見て、ここはいいなあと思って湘南電力にしました。


司会:ゼロノミクマくんも何か書いていますね

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長谷川:字うまいねー

ゼロノミクマ:ボクはみんな電力で、引っ越してからグリーンピープルズパワーさんにしたクマ

司会:そうなんですね。どちらの会社もあちらにブースを出している有名な会社ですね。では、長谷川さんに聞きたいんですけれども、実際に電力会社を変えるとき手続きとか申し込みはどんな感じでしたか?

長谷川:ここで話すことがないくらい簡単なんですよね。どちらかというと、申し込むこと自体よりも、どんな会社があって、その会社にどんな特徴があって、その会社がどういうものを目指していて、その中から自分が選ぶことの方が結構悩みました。でも、決めたあとは、その会社のサイトから必要な情報を送信するだけでほんの数分でできてしまいました。

ゼロノミクマ:そうそう

司会:ネットで申し込んだあとはどんなことをしましたか?

長谷川:スマートメーターの取り付けの工事が必要なんだけど、それは立ち会いとかは必要なくて、とにかく、自分が何かをしなければいけないということはないんですよね。

ゼロノミクマ:メーターは勝手にやってくれるクマ

司会:そうだよね。ゼロノミクマくんは、自分でメーター変えてないもんね。

長谷川:そうだよね。説明するの難しいもんね(笑)

司会:それで、申し込みを終わって、大きな気持ちの変化があったということだったんですが、どういった感じだったんでしょうか?

長谷川:色々あるんだけど、例えば今までは納得できないままに東京電力を使って来たわけだけど、パワーシフトするだけでいいんだ!って気づいた。自分に何ができるんだろうって悩んでたけど、悩んでることよりも行動する方が簡単だったんだよね。自分が作業しなくていい、工事をする必要もない、ただ自分で選んで、自分の考え方に合うところに申し込んだだけで、その瞬間から、選んだ自分のことが好きになる気がします。

ゼロノミクマ:誇らしくなるよね!

長谷川:そう。誇らしくなる。実は、原発に依存している社会の中で自分もその悪に加担してるんじゃないかっていう罪悪感を持っていたりとか、心の中で引け目を感じているような人がいっぱいいると思うんだよね。僕自身もそうだった。でも、自分で地域の電力会社について調べて、選んでいる過程には、新しいことを知っていく充実感がすごくあったし、自分が何か行動して選ぶっていうことは、自分自身を変えて行く力があると思います。そして、自分が変えると、人にも勧めたくなるんだよね。

ゼロノミクマ:ちょーわかる!

司会:ありがとうございます。それでお二人のバンドZERONOMIXはデビュー曲が「すべての電気を変えろ」でパワーシフトキャンペーンの公式ソングにもなっている曲なんですが、この曲はどう言ったことを言っているんでしょうか?

長谷川:歌詞はかなりシンプルでわかりやすく「すべての電気を変えろ」と言っているんですが、実は電気を変えるっていうのはただ電気を変えるっていうことではなくて、電気を変えるっていうのは自分たちが変化したとか、行動を変えた結果なんです なので僕たちがやりたいのは、歌詞にある「電気を変える」ってことだけじゃなくて、みんなの心の中に何か一つ心を灯すとか、みんなの心に入り込んでちょっとだけ意識を変えるとか、何か働きかけることによってその人が新しいことに向かって動き出したり気づいたりとかいった一つのきっかけになることなんです。そのための歌を歌いたいし、曲を歌いたいし、活動していきたいと考えています。

ゼロノミクマ:(激しくうなずく)

司会:パワーシフトをもっとたくさんの人に知ってもらって、もっと多くの人に新しいエネルギーの会社を選んでもらうためには何が必要なんでしょうか?

ゼロノミクマ:変えた人はテンション上がるから口コミ力、大きいと思う

長谷川:そうですね。さっき話していたように電力会社を変えた人は自分も嬉しくなるし、自分が変わって自分が選択したことで社会との新しい関わりが持てた気持ちになるよね。そしてテンションも上がる。その気持ちをいろんな人に伝える、これが大事たと思います。そして、ZERONOMIXとしては、変えたことによってテンション上がるぞ、いいことあったぞっていうことを音楽でも伝えていきます。

ゼロノミクマ:あと、高くない。

長谷川:そうそう、これは大事だよね。東京電力から変えて、電気料金が高くなっちゃうんじゃないかって心配する人がいるけど、実際に高くない。そんなに変わらないか、安くなるところが多いんだよね。例えば僕が選んだ湘南電力は、僕らが選んだ電気代の中から一定の割合を地域の振興や、地域の伝統を残すため、自然を残すためとかに使ってるんだけど、そういう風に電気を使うだけで地域や文化と関わりが持ててるんだということでも嬉しくなります。ゼロノミクマもそうでしょ?

ゼロノミクマ:うん!

司会:最後になりますが、このゼロノミクマくんと長谷川光志さんの組んでいるバンドZERONOMIXのライブがあるんですよね。

長谷川:はい。すごいですよこのライブは!5月13日(日)に高円寺のShowBoatっていうライブハウスでやるんですが、この日はKNOW YOUR RIGHTSっていうイベントタイトルになってて僕も大尊敬するシアターブルックの佐藤タイジさんと、存在そのものがロックンローラーな現役弁護士、島キクジロウ&No Nukes Rightsっていうビッグネーム二つと一緒の出演になってるので、ZERONOMIXも今そこに向けて思い切り頑張ってリハーサルを重ねているところです。是非見に来てください。(詳細はこちら